人は40歳になるまで自分の健康を真剣に考えない 40歳を過ぎたら実践すべき7つの健康習慣
2024年02月22日
2,000人の成人を対象とした調査で、多くの人は38歳を過ぎるまで、自分の健康について真剣に考えていないことが明らかになった。
多くの人は、何らかの健康上の不安を感じるようになると、はじめて健康管理に注意を払うようになるという。
食事や運動などの健康的な生活スタイルをもち、健康的な体重を維持できていた人は、その後の死亡リスクが80%減少することが研究で示された。
「40歳を迎えた方には、ご自分の体や心の健康について、真剣にみつめなおすことをお勧めします」と、専門家はアドバイスしている。
若いときは自分の健康について過信しがち
英国の成人2,000人を対象とした調査で、多くの人は38歳を過ぎるまで、自分の健康について真剣に考えていないことが明らかになった。 多くの人は、何らかの健康上の不安を感じるようになると、はじめて健康管理に注意を払うようになるという。 「とくに若いときは、自分の健康について過信しがちで、不健康な食事やアルコールの飲みすぎ、運動不足、ストレスなどが続いていても、多くの人は自分は大丈夫だろうと思ってしまいます」と、英国のブパ医療センターのエリザベス ロジャース氏は言う。 自分の健康状態について注意を向けるきっかけとなるのは、意外なことに、健康の不安や障害を抱えている有名人や、突然亡くなった有名人について報道されたときだという。 たとえば、英王室のチャールズ国王が、前立腺肥大症の治療を病院で受けると発表されたときは、英国の国民保健サービスのウェブサイトで公開されているこの病気についての情報に、前日の11倍のアクセスがあった。 「若いうちから、食事や運動などの生活スタイルを少し健康的に変えるだけで、身体と精神の両方に好ましい変化があらわれ、年齢を重ねてから、肥満・糖尿病・心臓病・がん・認知症などの発症を防ぐのに役立つことを知ってもらう必要があります」と、ロジャース氏は指摘している。健康的な生活スタイルを取り入れるのに若すぎることはない
米国のオハイオ州立大学やジョンズ ホプキンス大学は、40歳になったら実践すべき7つの健康的な習慣を紹介している。 「40歳を迎えた方には、ご自分の体や心の健康について、真剣にみつめなおすことをお勧めします」と、オハイオ州立大学医療センターで家庭医学を専門としているリザ コンロイ氏は言う。 「すべての人に時間は平等にあたえられていますが、新たに健康的な生活スタイルを取り入れるのに、若すぎることは決してないことを理解していだたきたい」としている。 ジョンズ ホプキンス大学が実施した、44歳~84歳の成人6,000人以上を7年間追跡した調査では、食事や運動などの健康的な生活スタイルをもち、健康的な体重を維持できていた人は、その後の死亡リスクが80%減少することが示された。 「若いうちから、食事・運動・仕事・対人関係・ストレスなど、健康的な生活スタイルを身につけることは、体の中と外から老化プロセスを遅らせるのに役立ちます」としている。40歳を過ぎたら実践すべき7つの健康的な習慣
1 | 健康診断を毎年受ける |
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40歳になったということは、自分の健康を維持するために注意を向けるのに、十分に齢をとったことを意味します。年に1回の健康診断を必ず受けて、コレステロールや血糖値などを検査してもらいましょう。女性の場合は乳がんの検査なども必要です。
2 | もっと健康的な食事を |
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糖質や脂肪を多く含む、高カロリーのスナック菓子やジャンクフード、超加工食品の利用を控え、もっと健康的な食品に目を向けましょう。自分で料理をするようになると、健康的な食品を選ぶことに注意するようになります。外食をするときは、メニューに表示してあるカロリーや栄養もチェックしましょう。
3 | 運動をする 座ったままの時間を減らす |
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運動をする習慣は、年齢を重ねてから高血圧・糖尿病・心臓病・がん・認知症のリスクを低下させるのに役立ちます。活発な運動を1日に30分行うことを目標にしましょう。
座ったまま過ごす時間の長い生活スタイルは健康に悪いことが、多くの研究で確かめられています。座位時間が長くなったら、休憩をとり立ち上がり、周囲を歩いてみたり、ストレッチ運動をしましょう。筋力の低下を防ぐウェイトトレーニング、トレッドミル、スタンドアップデスクなども効果があります。
座ったまま過ごす時間の長い生活スタイルは健康に悪いことが、多くの研究で確かめられています。座位時間が長くなったら、休憩をとり立ち上がり、周囲を歩いてみたり、ストレッチ運動をしましょう。筋力の低下を防ぐウェイトトレーニング、トレッドミル、スタンドアップデスクなども効果があります。
4 | 睡眠を十分にとる |
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毎晩7〜8時間の睡眠が必要です。十分な睡眠をとることは、体と心を健康にするために不可欠ですが、多くの人が、良い睡眠をとるのを困難に感じています。良質な睡眠とさわやかな目覚めは、いきいきとした毎日の生活リズムをつくり出します。毎日のルーティンを見直して、良い睡眠をとるために最適化することをお勧めします。
5 | 悪い習慣を断ち切る |
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アルコール・タバコ・テレビゲーム・ショッピング・ギャンブルなどに対する潜在的な依存は、ストレスを引き起こす可能性があります。こうした習慣を止めることで、生活の質が改善し、多くのメリットを得られる可能性があります。米国の各地で、そうした依存症についての相談窓口が設けられています。禁煙プログラムなどについては医師に相談しましょう。
6 | 若い人のためのメンタルヘルス |
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若い人たちにとっても、心のメンテナンスは大切なテーマです。ストレスがたまったときのサインを知ることは、心の病気の予防にもなります。心が疲れたときや、つらいとき、困ったときのために、セルフケアの方法を知ることで、つらい気持ちを軽くできます。瞑想をする習慣が、自分の現在の心の状態を理解するのに役立つという報告もあります。各地に公的な相談窓口や、心を専門に診る医療機関もあります。
7 | 健康的な性生活も大切 |
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セックスの頻度が安定している人は、性機能が維持されている可能性が高く、心身の健康にも違いが出てくるという報告があります。パートナーとのセックスを含む生活の状態が良好である人は、ストレスが少なく、心身にも良い影響があらわれることも知られています。避妊や性感染症の予防についての適切な知識をもつことも大切です。
10 healthy habits to put in place by age 40 (オハイオ州立大学 2018年11月26日)It's Never Too Late: Five Healthy Steps at Any Age (ジョンズ ホプキンス大学 2016年11月20日)
Estimating Longitudinal Risks and Benefits From Cardiovascular Preventive Therapies Among Medicare Patients: The Million Hearts Longitudinal ASCVD Risk Assessment Tool: A Special Report From the American Heart Association and American College of Cardiology (Circulation 2016年11月4日)
[ TERAHATA / 日本医療・健康情報研究所 ]
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