若い世代の産業保健師を育成するプロジェクトがスタート

 保健指導リソースガイドは、20代、30代の産業保健師が将来へ向けキャリアアップするために必要な知識や考え方、技術を習得できる場を提供するプロジェクト「産業保健プロフェッショナルカンファレンス」をスタートしました。その最初のイベントとして5月30日にキックオフカンファレンスを開催しました。
 当日のテーマは「産業保健師として自分のキャリアをどう積んでいこうか」とし、20代の保健師19名が参加し、参加者同士のよる意見交換を中心としたグループワークを実施しました。

 保健指導リソースガイドには、日頃、サイトユーザーの方々より「他の保健師の活動を知りたい」「同世代の保健師と交流の場が欲しい」「一人職場なので相談できる人がいない」などといった声が届いていました。特に、20代、30代の若い世代、かつ産業保健師経験年数の少ない保健師からの声が強くあがっていました。

 そこで今回、保健指導リソースガイドでは、20代、30代の産業保健師が将来へ向けキャリアアップするために必要な知識や考え方、技術を習得できる場を提供するプロジェクト「産業保健プロフェッショナルカンファレンス」を、ウェルネス・コミュニケーションズ(株)と協力し、発足させました。今後、年4~5回のイベント開催とWEBによる情報発信、業務に役立つツール提供など、年間を通じて産業保健師の「スキルアップ、キャリア形成、ネットワーク」をサポートしていきます。

 5月30日には、キックオフカンファレンスを東京都内にて開催しました。今回の対象者は、20代で産業保健師経験年数7年未満とし、「産業保健師として自分のキャリアをどう積んでいこうか」のテーマのもと、参加者同士のよる意見交換を中心としたグループワークを実施しました。当日のアドバイザーには、先輩保健師として、村田陽子(ビーイングサポート・マナ代表)、亀ヶ谷律子(HSプランニング代表)の2名にサポートいただきました。

 グループワークでは、仕事について「楽しいこと、やりがい」や「辛いこと、こんなことが大変である」を整理し、情報共有することで、現状を俯瞰して見ることを行いました。

 同世代ということもあり参加者同士に共通する内容が多いことがわかりました。

 村田保健師は、「仕事の中で喜びを感じることや、こういうお手伝いをしたい、という思いが自分のキャリアのベースになる」とし、楽しいこと、やりがいをみつけ産業保健のキャリアを積んで行ってもらいたいと述べました。

 亀ヶ谷保健師は、基礎的なことを学ばないで経験年数を積むと保健師のレベルに差が出ることを紹介し、それを踏まえ「保健師のキャリア」について参考資料と話題提供がありました。

■保健師のキャリアとは――
自分の適性や自分のやりがい、目指すべきゴールを描くと同時に、自分では予測しなかった業務などでも最善を尽くすことで、育ちを進め、技術を高めていく考え方

※引用:厚生労働科学研究「地域保健に従事する人材の計画的育成に関する研究」平成26年度総括・報告書

 後半は、キャリアについて具体的に考える時間となりました。村田保健師は、「目標を持つことで、そこに近づくために人は動いていく」とし、参加者自身が自分の3年半後・7年後を考え、どういう産業保健師になっているか・なりたいかを話し合いました。

 第1回カンファレンス(6月27日開催予定)は、このようなご要望を受けて、自分の3年半後・7年後に向けて、これから何に取り組むか・どうしたらいいかをテーマに開催する予定です。

第1回カンファレンス開催情報
【保健指導リソースガイド主催】
産業保健プロフェッショナルカンファレンス 第1回
※20代保健師限定特別企画※
~自分の理想とする3年半後・7年後の産業保健師に向けて取り組むこと~
★参加費無料★

○開催日:6月27日(火)18:30~20:30(受付18:15)

○会 場:ベルサール八重洲 2階 RoomD
    (中央区八重洲1-3-7八重洲ファーストフィナンシャルビル)

○対象者:産業保健師経験7年未満(20代)の保健師

○テーマ:自分のキャリアをどのように積んでいこうか
~自分の理想とする3年半後、7年後の産業保健師に向けて取り組むこと~

○定 員:30名

○主 催:保健指導リソースガイド

○提 供:ウェルネス・コミュニケーションズ(株)

○お問い合わせ
保健指導リソースガイド 事務局
E-mail;office@tokuteikenshin-hokensidou.jp

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