【掲載情報】世界肥満デー2023「肥満症予防特別セミナー&内臓脂肪測定会」および「内臓脂肪型肥満と生活習慣に関する啓発調査」

2023年04月13日

 去る3月4日に開催した世界肥満デー2023記念事業「肥満症予防特別セミナー&内臓脂肪測定会」に関するレポートが、当ページの「関連ニュース」および、ウェブサイト「糖尿病リソースガイド」および「保健指導リソースガイド」に掲載されました。
 当協会が実施した「内臓脂肪型肥満と生活習慣に関する啓発調査」の結果も紹介されていますので、ぜひご一読ください。

 以下、ニュース本文です。


日本人の「内臓脂肪型肥満と生活習慣」に関する啓発調査を実施

 日本肥満症予防協会は、3月4日の「世界肥満デー」に、「内臓脂肪型肥満と生活習慣に関する啓発調査」を発表した。

 40・50代男性肥満者のうち内臓脂肪面積が100㎤以上の人の割合は84%、内臓脂肪は正常で「肥満のみ」の人は16%であり、男性肥満者の圧倒的に多くが内臓脂肪型肥満であることが確認された。

 また、40・50代肥満男性の90%が、内臓脂肪型肥満もしくは肥満に関連する健康障害を有し、「肥満症」に該当する可能性があることが示された。

 調査は、「生活習慣の特性 ←→ 肥満・内臓脂肪の蓄積 ←→ 肥満に関連する健康障害」の相互のつながりを、リアルデータで示したもの。調査は継続中で、今回は2022年実施分が報告された。

※「肥満症」や「内臓脂肪型肥満」については、同協会サイトで詳しく解説されている。

一般社団法人 日本肥満症予防協会

世界肥満デー2023記念事業「肥満症予防特別セミナー&内臓脂肪測定会」を開催

 日本肥満症予防協会(理事⻑:松澤佑次・住友病院⻑)は3月4日に、世界肥満デー2023記念事業「肥満症予防特別セミナー&内臓脂肪測定会」を東京の海運クラブで開催し、「内臓脂肪型肥満と生活習慣に関する啓発調査」を発表した。

 調査は、肥満者での内臓脂肪型肥満および肥満症の発生状況、さらにはその背景にある生活習慣について、地方の中核都市3地域でオフィスワーカーを対象に調査したもの。

 同協会は、「内臓脂肪を減らして健康に︕」をスローガンとして、肥満症の予防に関する啓発活動を⾏っている。

 内臓脂肪は、おなかの臓器のまわりに蓄積された脂肪であり、過剰に蓄積すると脳血管疾患、心疾患、2型糖尿病のリスクとなることが知られている。また近年では、新型コロナの重症化リスクとしても注目されている。

 「肥満症」とは、体重が基準を超えているだけの「肥満」とは異なり、肥満に加えて肥満と関連した11の健康障害をともなった状態、もしくは肥満に加えて内臓脂肪が過剰に蓄積している「内臓脂肪型肥満」のいずれかで判定され、病気として治療すべき肥満のこと。「肥満症」について、同協会HPで詳しく解説している。

 自分の体重やスタイルを気にする人は多いが、内臓脂肪や自分が肥満症かどうかを理解している人は多くいない。同協会が2018年に一般市⺠を対象に実施した調査では、「肥満症がどのようなことかを理解している」という人はわずか12%だった。

 そこで同協会は、日本各地で肥満者での内臓脂肪の蓄積状況、肥満と関連した健康障害の自覚、その背景にある生活習慣に関する調査を開始した。

▼つづきを読む
「中核都市3地域でオフィスワーカー対象の内臓脂肪と生活習慣の測定会を開催」

参考情報

40・50代男性肥満社の90%が肥満症 日本人の「内臓脂肪型肥満と生活習慣」に関する啓発調査を実施(糖尿病リソースガイド)
日本人の「内臓脂肪型肥満と生活習慣」に関する啓発調査 40・50代男性肥満者の90%が肥満症 世界肥満デーに発表 日本肥満症予防協会(保健指導リソースガイド)

(2023年04月)